廻り階段の取付 蹴込み芯

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

階段は今やプレカットが主流です。
「オレらの若い頃は、これみーんな自分で刻んだんや。」って言うのは親方大工さんたちの決まり文句。
僕たちは、階段を刻んだり和室を納めたりする機会のほとんどない時代を生きてきました。需要がないから仕方ないのです。
プレカットといえど、ただプラモデルのように組むだけで取り付けれるものではないので、ここにプレカット階段の施工手順を残しておきます。(プレカットでなくても参考になります。)
こういった情報はネットを探してもなかなか見つかりません。
ネット上ではなく大工さんの頭の中にあるからです。
親方大工さんに「お前らプレカットも分からんのか??」と時代の変化も考慮せずに言われたら、この記事を参考にしてください。昔と違い、僕らの時代はネットで情報を共有できるんですから。

現場に届いたプレカット回り階段。梱包を解いて取り付けます。

ポイント
原寸を描く

めんどくさがらず、原寸を描くことで間違えずに取り付けれます。結果効率的です。原寸を養生ボードにかけば、取り付け後そのまま階段養生として使えるので一石二鳥!

原寸の準備

まずは原寸の準備。硬めの養生ボードがベストです。

芯墨を描く

・今回は910mmモジュールです。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

柱105角を描く

・芯が910mm割なら、柱間は805mmになります。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

廻り段板を使って30度の芯墨を引く

段板を直接あてがって柱の中心からの線を引きます。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

廻り段板の切り墨と、柱の切り欠き墨

段板と柱の加工に必要な線を、原寸上から拾っていきます。

段鼻の印をつけて段板を線上に置く

段鼻から蹴込み板面まで、今回は20mmなのでその印をつけます。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

段板を原寸の線上に置いて、段鼻ラインと蹴込みラインに合わせます。

柱の切り欠き線を原寸にとる

柱の切り欠き深さは五分にします。柱から五分掘り込む線を原寸に引きます。その線と段板現物の交点が柱の切り欠き線になります。段数を書いておきます。

段板の切り墨をとる

柱との取り合いの切り墨と、外周の切り墨をとります。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

外周は、段板受け材を柱ツラ合わせにするか、柱からふかすかによって切り済みが変わります。

現場によりけり、良い方を選択します。

上記を繰り返して廻り段板の切り墨と柱への切り欠き墨をすべてとります。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯*原寸は階段取り付け完了まで確認用に残しておきます。

原寸の線を柱に写して加工

原寸に現れた切り欠き墨を柱に写していきます。そして掘ります。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

(今回は柱も石膏ボード&クロスなので切り欠き上端は余裕をみてます。)

廻り段板のカット

廻り段板のカットの際、もう一度原寸にのせて、墨のチェックをします。
切り間違えると、取り返しがつかなくなる恐れ大なのでここは慎重です。
原寸の柱間の寸法が間違っていないか、柱ツラを切り墨にしてしまっていないか、要チェックします。

廻り段板を取り付ける

上から順につけていきます。

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

蹴込み板ツラがちゃんと柱芯にきているか、段板後ろツラと蹴込み板ツラのラインが揃っているか、確認しながら固定します。

廻り段板取り付け完了

プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯

これにて廻り段板の取り付けは完了です。
次に直階段を取り付けていくことになります。蹴込み板取り付けはその後です。

ほっと一安心。

もし万が一、段板を切り間違えると、再発注にお金も時間もかかってしまいます。そんな間違いを原寸を描くことで防ぐことができます。
原寸に少々時間がかかっても、再発注することを思うと軽いと思います。

以上
プレカット廻り階段の取付 蹴込み芯でした。

 

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コメント

  1. 石井眞人 より:

    素晴らしいですね。とても、勉強になります。
    良ければ、段数の割付や側板の周りのカットの施工方法も教えてほしいです。

    • Bulbul より:

      コメントありがとうございます!
      段数の割付・周り側板のカット、難しい箇所ですね。
      整理してブログにアップしてみたいと思います^ ^